早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第8章 休日デート
脱衣場を出て私もワンピースを暖房の当たる場所に干しておいた。
「ほら、髪乾かしてやるから来いよ」
Tシャツをドライヤーで乾かしていた龍牙君はドライヤーを持ったままそう言ってTシャツをテーブルの上に投げた。
「Tシャツは乾かさなくていいの?」
「大体乾いたからもういい」
龍牙君はそう言って私の腕を引くとベッドに座って慣れた手付きで私の髪を乾かしてくれる。
「ありすちゃんの髪もいつも乾かしてあげてる?」
「もっと小さい時だぞ?最近はあんまり甘やかしてねぇよ」
「本当にー?私、龍牙君がお兄ちゃんだったら甘えて乾かしてもらっちゃうけどなぁ」
「彼女の美羽ならいくらでも甘やかすけどな」
私の髪を乾かすと龍牙君はドライヤーをしまって、私の隣りに腰をかけた。
昨日も龍牙君のお部屋で二人きりだったけど、場所が場所だけに何となく沈黙になってしまう。
「………テレビでも点けるか。何かバラエティやってるかもしれねぇし」
そう言ってリモコンを手に取ってテレビを点けた。
すると、テレビから大きな喘ぎ声がして大きな画面にエッチな映像が流れ出した。
「ウオっ!?なんだコレは!」
龍牙君は大慌てでテレビを消した。
「びっくりしたぁ」
「悪い…こんなの流れるとは思わなかった…」
リモコンを遠くのソファの方へと投げる。