
キセキ
第11章 Vol.11〜一通の手紙
【Vol.11:The letter filled with love】
お母さんが、死んだ
それは突然だった
交通事故
夏のある日に起きたことだった
お母さんが死んで、
お葬式があった
お葬式は、あっという間に終わった
それは、どこか遠い国の人がなくなったように
ふわふわとした気持ちのまま過ぎていった
そのふわふわは
その後
学校に行っても
友達と話をしていても
先生の話を聞いていても
習い事のバレエをしていても
ずっと続いていた
まるで水の中にいるような感じ
耳は健康でも 音もよく聞こえない
目は見えていても ぼんやりとしている
おかしな感じだった
たまにお母さんの夢を見た
夢の中ではお母さんは優しくて
私の頭をそっとそっと撫でてくれた
テストが良く出来たねと褒めてくれた
バレエでもうすぐトゥシューズだねと言ってくれた
私は
「うん」と
笑顔で言うのだった
ぼんやり
ぼんやりと
時間を過ごしていて
たまに夢でお母さんと会って
私の毎日はそうやって過ぎていった
お母さんが、死んだ
それは突然だった
交通事故
夏のある日に起きたことだった
お母さんが死んで、
お葬式があった
お葬式は、あっという間に終わった
それは、どこか遠い国の人がなくなったように
ふわふわとした気持ちのまま過ぎていった
そのふわふわは
その後
学校に行っても
友達と話をしていても
先生の話を聞いていても
習い事のバレエをしていても
ずっと続いていた
まるで水の中にいるような感じ
耳は健康でも 音もよく聞こえない
目は見えていても ぼんやりとしている
おかしな感じだった
たまにお母さんの夢を見た
夢の中ではお母さんは優しくて
私の頭をそっとそっと撫でてくれた
テストが良く出来たねと褒めてくれた
バレエでもうすぐトゥシューズだねと言ってくれた
私は
「うん」と
笑顔で言うのだった
ぼんやり
ぼんやりと
時間を過ごしていて
たまに夢でお母さんと会って
私の毎日はそうやって過ぎていった
