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キセキ

第13章 Vol.13〜天使ですよ

なんだって言うんだろう?
やっぱり気になった僕は
振り返った

「津島だろう?」

彼女はキョトンとしていた

「津島だろう?お前」

『いつ、思い出したの?』

だいぶ前からだった
彼女は、中学生の時のクラスメート

津島美優だった
もちろん天使じゃない

『私、自慢じゃないけど、
 影薄かったし
 倉島くん、最初わからなかったでしょ?』

確かに、分からなかった
 もう10年以上経つ
特に女性は変わりようは激しい
でも、面影はあった

「なんで?」

なんで、天使だなんて変なことを言ってつきまとったのか?

『私、今、大学院生なんだ
 一旦会社勤めて、
 そこ、すっごい大変で、体壊してさ
 1年位何もできなったけど、
 もう一回、勉強しようって
 大学院入った』

 『私、中学生の時、いじめられてたじゃない?』

そうだ、津島はその時はメガネを掛けてて
 本ばかり読んでいる子だった
確かに影が薄く、
 いじめ、というより、仲間はずれになっていた

『でも、倉島くん
 そんなのはいけないよって
 一生懸命、クラス会で言った』

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