テキストサイズ

脳が濡れる夜

第8章 第8夜


そろそろ降りる駅に着く

痴漢の男もそれを悟り
触ってくるのを辞めるタイミングで
彼女は男の手を握り
メモを握らせ
ドアが開くと同時にホームへと出た


痴漢の中のメモには
黄色totoro855
とだけ記されていた

彼女は動悸が激しくなり
軽い目眩を覚えながら
駅を後にし
会社へと向かう

ストーリーメニュー

TOPTOPへ