
Lの禁忌 〜taboo〜
第1章 【ココロ、堕ちる】
「はぁ〜良かった、その言葉が聞きたかった」
好きで良いんです、と言わんばかり
お返しのキス
歯列裏や上顎まで攻められて
キスイキするかと思った
「どうもしなくて良いです、まりさんは今まで通り過ごして頂ければ……私が時々まりさんの日常にお邪魔してたくさん愛をぶつけていきますので時々相手してください」
「でも、それじゃ…」
私があまりにも不誠実だよって言おうとしたのに
人差し指で遮られちゃった
「私は今のまりさんが好き……ただ、それだけ」
結婚してる事も、子供が居る事も全部知ってて
告白してくれたんだよね…?
「まりさんって女の子と付き合った事ないですよね?」
「う、うん」
「じゃ、今から私と初めての事ばかりですね」
え、ちょっと待って、今の笑顔めちゃくちゃ可愛い
それだけで心臓バクバクなのに
「ここから先は全部、まりさんの初体験奪っていくんで覚悟しててくださいね?」
「え?え?」
どんなリアクション取れば良いのよ
初体験って………え?
「エッチな事ばっか考えてないですかぁ〜?」って
誂って来ないで
ち、違うから……変な言い方する方が悪い
「クスッ…まずは、このキスに慣れてください」
「んん…っ」
胸をトントンしたけど、指を絡められて終わり
骨の髄まで溶かされちゃいそうな甘いキス
顎に垂れかけた唾液も舐め掬って絡め合う
額くっつけて休憩してまたすぐ重なる
「本当はゆっくり進みたいけど、まりさん、イキたいでしょ?」
「……え?」
「最後まではしないから、まりさんの事、イかせても良い?」
「な…に……するの?」
膝を立てた後、足の間に私を入れてきてバックハグ状態で座る事に……
