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Lの禁忌 〜taboo〜

第1章 【ココロ、堕ちる】






そういう持っていき方も秀逸なんだよなぁ……
もう否応なしに唇重なってるもん
しこも、嫌じゃない
優しいキス
触れてるところ全部、気持ち良い
咄嗟に目を開けちゃったけど、
かおるもこっち見てるー!
目閉じてないじゃん
私の反応見て、愉しんでるの?
拒んだ方が良い?



顎を引いて長いキスを終わらせた
あれ、もう息が上がっちゃってる
優しいキスだったはずなのに肩が動いちゃう
また鼻の頭くっつけてきた



「答えてくださいよ、私の事、どう思ってますか?」


「答えられなくしたのそっちでしょ」


「クスッ…じゃ、まりさんが答えてくれるまで待ちます」


「えっ……あ、えーっと、その、うーん……」


「はい、タイムオーバー」


「んんっ……」



結局、キスされて答えれなかった
普通に押し倒されても舌を絡め合う
言わなくてもこのキスが全てじゃない…?
私、認めちゃうの?
だって、こんなトロトロにされちゃって
好きじゃない…とか通用する?



「クスッ…まりさん、気持ち良い?」


「はぁん……んっ」



ヤバい、目逸らしても丸わかりだよ
キス、上手すぎるでしょ
む、むかつく……



「可愛い、気持ち良いんだ?」



顔が近付いてきたから閉じてたお口、開いちゃって
かおるがフリーズするの
キスしてよ…と私からかおるを引き寄せてしまう
可愛いって言わないで、照れるから
褒め過ぎ、顔が火照る……



「まりさん、好き……」



何回そう言われたかわかんない
ちゃんと言葉にして伝えてくれるって大事なんだな
というより、かおるが言うからグッと心に響くんだ
鼓膜や脳まで疼かせる天才…かも



「まりさんは?好き?」


「んっ……好き……大好き、どうしよう、かおる…っ」






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