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Lの禁忌 〜taboo〜

第1章 【ココロ、堕ちる】






どんどん気持ちが膨らんでいく
加速してく
無意識にかおるの事ばかり考える日々
生活スタイルが少し違うから
時々しか会えないけど、
毎日紡いでいく言葉たちに癒されている
こんな事で喜んでくれるんだ
こんな事で拗ねたりするんだって発見ばかり



たまたま、旦那さんと居るところに出会した事があって
かおるは普通に挨拶してくれた
私だけぎこちなかった気がする
別に狼狽える必要もなかった
でも堂々とするのも違う気がして
帰って来る週末はかおるとは会えない
それはかおるも理解してくれている
オンナの顔から妻の顔に戻る時



なんて思われたかな
いつかはこうなる事もあるって頭では
わかっていたけれど
実際その場に出会すと何とも言えない気持ちになる
仕事だと思っていたけど、
そうじゃない時もあるよね
まだ何も言われてないのにいつまでも
あーだこーだと悩んでる
神経がそっちに行っちゃってる



旦那さんと過ごす日はメッセージはお休み
いつしか、そういうルールみたいなものが
出来てしまった
家族と過ごす日は2人のお休みにしましょうって……
無理させてないかな、気を遣わせてしまったんじゃ
あれこれ考えても仕方ないのに
その日が過ぎればちゃんとかおるから
“おはよう”メッセージが届く
それが嬉し過ぎて甘え過ぎてたのかも知れないな



部屋に向かえばドアを開けて3秒
中に入った瞬間、私たちは重なる
あぁ……凄い、嫉妬に塗れた深いキス……
秒で子宮が疼いちゃう
首に回そうとした手を取られて
頭の上でクロスさせられちゃうなんて……
全部が刺さるシチュエーション



息が続かないくらい激しく奪われたら
私と同じように苦しそうな顔で
「昨日、シたんですか?」って聞いてくる
生理じゃなかったけど……
首を横に振る
「本当に?」と確かめる目がようやく
息を吹き返した気がしたの





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