
Lの禁忌 〜taboo〜
第1章 【ココロ、堕ちる】
結局、まりさんも風邪が移ったのか体調不良に
なっちゃって、女の子の日も重なって大変そう……
ごめんね、何も出来なくて
今夜は一緒に眠りたいって思ってたけどそれも流れた
だからメッセージだけで我慢
まりさんも早く会いたいって言ってくれてキュンとした
ねぇ、本当に私、
まりさんに惚れてしまったみたいです
まりさんも同じ気持ちなら、
次に会った時はいつも使ってる玩具
持って来てください
1人でシてるところも見たいって前に言ったけど
本当はその玩具で攻めまくりたい
1人じゃ得られない快楽を植え付けたい
私色に染めたいんです
どうしよう、本気で女の子に目覚めちゃうよ……
そう言ってくれたまりさんを抱き締めたかった
体調が回復して、女の子の日が終わったら
絶対に最初にするエッチはかおるとだよって
まりさんは欲しい言葉をちゃんと与えてくれる人
あの綺麗な顔で言われたら誰だって堕ちるでしょ
初めての経験なくせに、
きっとまりさんが目覚めたら相当な事してきそう……
良いですよ、どんどん目覚めてください
私だって負けてませんから
最初に好きになったのは私
まりさんを想う気持ちは誰よりも深いんだから
早く、照れたようにはにかむあの笑顔が見たい
触れたい、舐めたい、愛してあげたい
今日行くね…のメッセージに思わず
ガッツポーズしちゃったよね
休みの日がめちゃくちゃ待ち遠しかった
私たちが会えるのは日が沈むまでの時間だけ
いつものようにシャンとした格好ではなく
ラフな格好だけど早く目が覚めちゃって
メイクしちゃった
可愛いって思われたいから
そしたらドアを開けた時に視界に入った
まりさんの方が何倍も可愛かった
「お待たせ、かおるっ」て人懐っこい笑顔
元気そうで何より
私の第一声は「おはよう」でもなく
「いらっしゃい」でもなく
「もう、触って良いですか?」だった
