
Lの禁忌 〜taboo〜
第2章 【百合、咲き乱れる】
さらに深い愛へと変わりゆくものの
旦那さんと冷めきった仲ではないから
時々、感情がぐちゃぐちゃになる
それはかおるもだよね
隠し事されたり、後で知るよりかはマシですから
ってかおるは言ってくれた
だから旦那さんに抱かれる時は事前に告知?
報告?していた
どんな想いで聞いていたかと思うと
私はつくづく悪い人妻なんだと改めて思う
だったらこの関係、やめる…?
それはイヤ……無理…………
今は本当に考えられない
ごめんなさい
愛してしまったの
それなのに旦那さんや子供の前では母親の顔
かおるには見せない女の顔をしているかも知れない
私たちが交わるのは平日の昼間
かおるの家に行ってはお仕置きを受ける
怒ってるかおるにゾクゾクして足を開くの
まりさんが私以外とキスしてる……
私以外の手がまさぐってる……
私じゃない男のアレを握り、しゃぶり…
舐め合い…繋がってると思うと……
堪らなく焦燥していくの……
そこまで言わせてごめんなさい
私の顔…そんなに怒ってるように見える?…
でも仕方ないでしょ……
こんなに好きになってしまったんだから……
だからこんなことはずっとこの先も繰り返される…
私が慣れることもない……
それでもまりさんを離すつもりも絶対にないよ
とも言ってくれた
座っていた私の顎を持ち上げてきたから
キスされるのかと思った
おでこをくっつけてきて
唇が触れ合っていく……
「私しか視ないで……」
「ごめんなさい……」
会話を重ねながら唇を…舌を触れさせ合う……
「ごめんなんていらない……」
夫婦の営みの度に謝る私に愛想尽かしちゃうかな
前はシても良いよって言ってたけど
今は旦那さんでも触れて欲しくないって
でもそれは叶わない事もわかってるからって
ありのままの私が好きだよって私だけ都合が良いよ?
そんなの、ダメだよ……
