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国家特別プロジェクト

第25章 晴れわたる空へ、ハイキング出発!

山の登り口に着くと、澄んだ空気と緑の香りが迎えてくれた。先生を先頭に、一行は整列して歩き出す。今日は公共の場ということもあり、いつものスポーツウェア姿だけど、男性たちは竿を出さず普通の格好で並んでいた。そのせいかどこか遠足らしい雰囲気が漂っていた☀️

夏の太陽が木々の間から差し込み、足元には小さな花やきらめく苔が広がっている。汗ばむ空気すら心地よく、自然に包まれている感覚に胸が弾んだ。

ふと前方を見ると、れおが楽しそうに山道を踏みしめているのが見えた。表情には隠しきれない嬉しさが浮かんでいて、その姿を見つめるこころの頬もほんのり赤い。彼女の瞳が柔らかく揺れているのに気づいて、私は胸の奥がじんわりと温かくなった😌

カメラ担当のげんやまつりは、道中の笑顔や自然の景色をテンポよく撮っていく。シャッター音が響くたびに、「はいチーズ📸」「もう一枚いこっか😙」と笑いが広がり、歩く足取りも軽くなった。

私はあいかとこころと並んで歩きながら、おしゃべりを楽しむ。
「見て!木漏れ日がキラキラしてて、インスタ映えしそう📸」
「ほんとだ〜!でも私、もうちょっとで汗で顔テカりそう😂」
「いいじゃん、それも自然体ってことで✨」

そんなやりとりに笑いがこぼれ、足の疲れさえ忘れてしまう。息を合わせて登るリズム、周囲のざわめき、蝉の声――すべてが一体となって、心に刻まれていくようだった。

自然に触れながらみんなが楽しそうに登っていく光景は、ただのハイキング以上に特別で、仲間との絆を少しずつ深めている気がした🌿

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