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国家特別プロジェクト

第6章 レクの時間です!〜総理プロデュース〜

先生が結果を告げる。
「今回の1位は――Aチームです!👏」

「やったぁぁ!!✨」
女子5人は思わず両手を取り合って小さく跳ねた。けれどすぐに顔を見合わせ、頬を真っ赤にする。
「……でも、あの体勢で走ったなんて……思い出したら余計恥ずかしいんだけど……🥵」
「わ、わかる……まだ心臓バクバクしてる……」
達成感と羞恥心が混ざり、笑い声はどこか甘酸っぱく弾けていった。

その中で、ムードメーカーのあいかが両手を広げて明るく声を張る。
「みんなマジ勇者!😂 だってあの状況で最後まで走り切ったんだよ!? ほんとすごすぎ…😂」
場の空気がさらに和み、チーム全員が思わず吹き出してしまった。

一方、最下位を告げられたDチーム。
「……やっぱり遅かったかぁ……😖」と肩を落としながらも、こころは顔を赤くして下を向いていた。
そんな彼女に私はこっそり近づき、にやりと笑う。
「こころちゃん、めっちゃ感じてたよね?😏 声、すっごく可愛かったなぁ〜」
「なっ……!😳 まりかちゃんだって軽くいってたの知ってるんだからね!😜」
互いに顔を真っ赤にして言い合う姿に、周りの女子も「ほんと仲良しだね」と笑いを漏らした。

そして。
みんなから少し離れたところで、げんくんが私の耳元にだけそっと囁く。
「……まりか、さっきの顔……可愛すぎた」
その一言に、全身が一気に熱を帯び、思わず「や、やめてよ……っ😳」と視線を落とす。
けれど、胸の奥は甘く震えて止まらなかった。

体育館には、笑いと赤面と余韻が入り混じった温かな空気が満ちていた。

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