国家特別プロジェクト
第7章 食堂に広がる甘い空気
館内スピーカーから、やわらかなアナウンスが流れた。
――「ただいまより昼食の時間です。各階の食堂にお戻りください。昼食時間は1時間となります」
「おぉ、やっとご飯だ〜!」
「お腹すいた〜😫」
参加者たちは、ぞろぞろと階段を上がっていった。
やがて7階の食堂に入ると、カウンターには2種類のランチが並んでいた。
「わ、美味しそう!」
「どっちにする?」
並んでいたのは――
・炒めた米麺にエビとモヤシがたっぷりのせられ、ナンプラーとライムの香りが立ちのぼる本格パッタイ。ピーナッツの砕いたトッピングが彩りを添え、見た目から食欲をそそる。
・ふわとろ卵が鶏肉と甘辛いタレを優しく包み込む親子丼。艶やかに光る出汁の香りに、思わずごくりと喉が鳴る。
さらにデザートには、ゼリーが小鉢に盛られていて、光を受けてきらきら輝いていた。
「ゼリー付き!ご褒美って感じだね」
「午前のやつ、ハードだったからかな〜嬉しい😆」
こうしてそれぞれ好きなメニューを手に取り、丸テーブルに集まった。
「いただきまーす!」
声を揃えて箸を動かし始めると、自然と午前のレクの話題になっていく。
「さっきのリレー……正直めっちゃ恥ずかしかったけど、楽しかったかも😂」
「それな!走ってるとき男性が止まりそうになる瞬間があって……あれ、必死に我慢して頑張ってるの伝わったよね」
「わかる〜!抱えてくれてるのに、自分も限界そうで。だから余計応援したくなった」
「うんうん。私、つい声張っちゃったもん」
「でもさ……正直気持ちよかったんだよね。ただ、みんなで競ってると“頑張らなきゃ!”って気持ちの方が大きかったかな」
「たしかに!レースってすごいわ🤣」
すると、まつりが頬を赤くして口を開いた。
「ねぇ……私、聞こえちゃったんだけど……まりかちゃん、げんくんから“さっきの顔可愛すぎた”って言われてたでしょ?😍 私まで恥ずかしくなったんだけど〜!もしかして、2人いい感じなの?💕」
「ちょ、まつりちゃん!!😳」慌てて否定する私に、横からあいかがすかさず身を乗り出す。
「えっ、なになに〜👂気になるんだけど!詳しく教えてよ〜!」
「ちがうってばぁ😖💗」と真っ赤になって言い返す私。
けれどテーブルにはクスクス笑いとひやかしの視線が広がり、甘酸っぱい空気が昼食の場を包み込んだ。
――「ただいまより昼食の時間です。各階の食堂にお戻りください。昼食時間は1時間となります」
「おぉ、やっとご飯だ〜!」
「お腹すいた〜😫」
参加者たちは、ぞろぞろと階段を上がっていった。
やがて7階の食堂に入ると、カウンターには2種類のランチが並んでいた。
「わ、美味しそう!」
「どっちにする?」
並んでいたのは――
・炒めた米麺にエビとモヤシがたっぷりのせられ、ナンプラーとライムの香りが立ちのぼる本格パッタイ。ピーナッツの砕いたトッピングが彩りを添え、見た目から食欲をそそる。
・ふわとろ卵が鶏肉と甘辛いタレを優しく包み込む親子丼。艶やかに光る出汁の香りに、思わずごくりと喉が鳴る。
さらにデザートには、ゼリーが小鉢に盛られていて、光を受けてきらきら輝いていた。
「ゼリー付き!ご褒美って感じだね」
「午前のやつ、ハードだったからかな〜嬉しい😆」
こうしてそれぞれ好きなメニューを手に取り、丸テーブルに集まった。
「いただきまーす!」
声を揃えて箸を動かし始めると、自然と午前のレクの話題になっていく。
「さっきのリレー……正直めっちゃ恥ずかしかったけど、楽しかったかも😂」
「それな!走ってるとき男性が止まりそうになる瞬間があって……あれ、必死に我慢して頑張ってるの伝わったよね」
「わかる〜!抱えてくれてるのに、自分も限界そうで。だから余計応援したくなった」
「うんうん。私、つい声張っちゃったもん」
「でもさ……正直気持ちよかったんだよね。ただ、みんなで競ってると“頑張らなきゃ!”って気持ちの方が大きかったかな」
「たしかに!レースってすごいわ🤣」
すると、まつりが頬を赤くして口を開いた。
「ねぇ……私、聞こえちゃったんだけど……まりかちゃん、げんくんから“さっきの顔可愛すぎた”って言われてたでしょ?😍 私まで恥ずかしくなったんだけど〜!もしかして、2人いい感じなの?💕」
「ちょ、まつりちゃん!!😳」慌てて否定する私に、横からあいかがすかさず身を乗り出す。
「えっ、なになに〜👂気になるんだけど!詳しく教えてよ〜!」
「ちがうってばぁ😖💗」と真っ赤になって言い返す私。
けれどテーブルにはクスクス笑いとひやかしの視線が広がり、甘酸っぱい空気が昼食の場を包み込んだ。
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