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国家特別プロジェクト

第9章 空腹に染みる夜ご飯

部屋に戻ると、私とこころはベッドに腰を下ろし、顔にひんやりとしたパックを貼った。
「ねぇ、インスタ見てみようよ!」とこころが声を弾ませる。
「確かに!いいね、ついてるかな?」と私もスマホを手に取った。

アカウントを開くと、初投稿の写真にすでにいいねが100件くらいついていた。さらにコメントも15件ほどついていて――

《お揃いパジャマ可愛い😆》
《これからの投稿楽しみにしてます😉》
《どっちを推しにするか迷う〜🧐》
《プロジェクト頑張ってください》
《お2人を見ると元気が出ます☺️毎日投稿希望です。》

どれも温かくて嬉しくなるものばかりだった。

「わぁ、すごい!もうこんなに反応きてる!」
「ふふ、なんか新人アイドルみたいじゃない?😙」

2人で顔を見合わせ、パックの下からにやける頬を隠しきれなかった。

「じゃあさ、これからは“1日1件は投稿する”ってルールにしよ!」とこころが提案。
「いいね!その方が続けやすいし、楽しみにしてもらえるかも✊🏻」と私も笑顔で頷いた。

しばらくして、こころがふと真剣な顔で尋ねた。
「ねぇ、まりかちゃん……げんくんのこと、ちょっと意識してる?」

突然の質問に胸が跳ねる。私は枕を抱きしめながら、少し俯いて答えた。
「……午前中に、優しいところとか頼りになるところを見て、いいなって思っちゃったかも」

声に出した瞬間、余計に恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった💗

「きゃー!まりかちゃん照れてて可愛い〜!!」
こころがベッドでバタバタとはしゃぐ。

「ちょっと!大げさなんだから🫣」と抗議しつつ、私も笑ってしまった。

「じゃあこころちゃんは?気になる人いないの?」
「うーん、私はまだかな。でもね、できたら真っ先にまりかちゃんに言うよ😘」

その言葉に安心し、自然と笑みがこぼれた。

やがて部屋の明かりを落とし、それぞれのベッドに潜り込む。
「おやすみ〜😪」
「おやすみ🌙」

互いにそう言葉を交わしながら、静かにスヤスヤと眠りについていった。

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