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国家特別プロジェクト

第11章 赤ちゃんがお腹にいる10か月

亀田先生はスクリーンを操作しながら、にこやかに語り始めた。
「では、赤ちゃんがどのくらいの大きさで育っていくのか、月ごとに見ていきましょう。身近な果物に例えると分かりやすいですよ😊」

スライドに映し出されたのは、小さな赤い実の写真。
「妊娠2か月頃、赤ちゃんはまださくらんぼくらいの大きさです。小さいけれど、心臓が動き出すんですよ」
「え、もう心臓動くんだ!?🫀」とたいようくんが思わず声を上げた。

さくらんぼくらいの命が心臓を動かすなんて……思わず胸が熱くなった。

次に現れたのは、黄色い果実。
「妊娠4か月になると、赤ちゃんはレモンくらいのサイズになります。この頃には手足も伸びてきて、顔立ちも少しずつはっきりしてきます」
「レモンって想像しやすいなぁ」とげんくんが頷きながらメモを取っていた🗒

画面が切り替わり、赤いリンゴが2つ並ぶ。
「妊娠6か月頃になると、赤ちゃんはりんご2個分くらいの大きさ。お母さんもお腹のふくらみを実感してきます」
「りんご2個!?もう普通にお腹出るね」とたいようくんが隣の友達に囁き、周囲がクスクス😊

次に現れたのは、大きなメロン。
「妊娠8か月になると、赤ちゃんはメロンくらい。胎動も力強くなり、お母さんも夜眠れないことがあるくらいです」
「うわぁ……それは大変💦」れおくんは少し驚いた表情を見せた。

そして最後に、スイカの写真が映る。
「妊娠10か月、臨月になると赤ちゃんはスイカほどの大きさになります。もう外に出てくる準備が整っていて、いつ生まれても大丈夫な状態です」

その言葉に、会場から小さなどよめきが起こる。
「スイカ!?でっか……!😳」たいようくんが素直に驚き、まつりちゃんも「そりゃお母さん大変だね」と小さく漏らした。

先生は優しく微笑んだ。
「こうして少しずつ大きくなり、10か月かけて命が育っていきます。皆さんには、この変化を感じていただければと思います」

スクリーンに映る果物の写真は、命の重さと神秘を一層身近に感じさせていた。

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