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国家特別プロジェクト

第13章 癒しのひととき、それぞれの午後

裏庭のベンチに腰を下ろした瞬間、夏の陽射しがやわらかく揺れて、花壇の色彩がちらちらと視界を彩った。

「……2人っきりになると、ちょっと緊張するな😂」
「たしかに」思わず笑って返す。

ほんの短いやりとりなのに、胸がどんどん熱を帯びていく。勇気を振り絞って口にした。
「私ね、げんくんのこともっと知りたいって思ってたから。こうして話せて嬉しい☺️」

彼は一瞬驚いたようにこちらを見つめ、それから照れたように、でも心から嬉しそうに笑った。その笑顔に胸がぎゅっと締めつけられる。

周りのざわめきが遠くにぼやけて、ここには私と彼しかいないみたいだった。

げんくんがベンチの背に持たれ、ふっと笑った。
「そういえばさ、まりかって高校のとき何部だったの?」

「え、急に?😂」思わず笑って返すと、彼はにっと口角を上げた。
「いいじゃん、当てっこしよ。俺の部活、当ててみてよ」

「ん〜……やっぱサッカー部でしょ⚽️」
「お、正解!😁よく分かったね」

「だって雰囲気が“サッカーやってます🌟”って感じだもん!」
サッカーやってます🌟感ってなんだよ🤣」と楽しそうに肩を揺らすげんくん。

「じゃあ、まりかは……吹奏楽部?」
「ちがう〜😗バドミントン部だよ🏸」
「え、意外!……でも言われてみれば、それっぽいかも😂」

笑い合いながら、空気がどんどん柔らかくなっていった。

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