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国家特別プロジェクト

第13章 癒しのひととき、それぞれの午後

「習い事とかは?小さい頃、何やってた?」

少し考えてから答える。
「私はね、年少さんのときから生け花に通ってたの。それで小1からは茶道と習字もやってたんだよ💐」
「生け花とか茶道って、めちゃくちゃ落ち着いた習い事だよね。すごいなぁ😳」驚いたように目を丸くするげんくん。
「周りにそういうのやってる子いなかったから新鮮。……でも、なんかすごい似合うよ」

「ほんと?😊」照れ笑いすると、彼は真剣な目で続ける。
「うん。今度、生け花の作品とか見せてよ」
「えっ……う、嬉しい☺️」期待してなかった言葉に胸がじんと温かくなる。

ふと彼が続けた。
「ちなみにさ、まりかはお気に入りの花ってある?」

「私は……かすみ草かな💭」少し考えてから答える。
「お、なんで?」

「主役じゃなくて控えめだけど、よく見るとすごく可愛いでしょ。どんな花とも合うし、さりげなく引き立ててくれるところが好きなんだ☺️」

「……あぁ、なんか分かるな」げんくんがふっと笑い、真っ直ぐにこちらを見て言った。
「それ、まりかっぽいな」

胸がぎゅっと熱くなって、夏の光が一瞬やわらかく滲んだ気がした。

「げんくんは何習ってた?」と私が聞き返す。げんくんはベンチに深く背を預けながら笑い、
「俺はね、年少からサッカーやってたんだ。それで小1からは水泳も習ってた」
と話す。
「やっぱりスポーツマンなんだね✨」
「まぁね😏」胸を張る仕草がなんだか子供っぽくて可愛い。

「水泳できるの羨ましい〜。私ほんと泳げないの🥹」
「えっ、まりか……もしかしてカナヅチ?😏」と大げさに目を丸くする。
「そうだよ〜!」と拗ねるように返すと、げんくんは声を弾ませた。
「じゃあ、今度俺が教えてあげるよ」

その言葉に胸の奥がきゅっと締めつけられる。
真夏の光よりも、隣にいる彼の笑顔のほうがずっと眩しく感じられた☀️

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