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国家特別プロジェクト

第13章 癒しのひととき、それぞれの午後

ベッドに仰向けになりながら、こころはさっき廊下で見たまりかとげんの後ろ姿を思い出していた😌
まりかの表情は、やっぱり特別に見えた。友達の恋が着々と動き出しているのを目の前で見たような気がして、自分まで胸がふわっと温かくなる。あんなふうに誰かと自然に笑い合えたら――そんな小さな憧れが心に広がっていた🍀

コンコン、とノックの音。
ドアを開けると、れおが立っていた。少し照れくさそうに頭をかきながら、けれど真っ直ぐな目をこちらに向ける。

「いきなりごめん🙏🏻張り紙見たら、整体の順番、俺もこころちゃんも2番だったんだ。……良かったら終わったあと、少し話さない?🗣️」

「え?」と一瞬だけ目を瞬かせる。けれどすぐに笑顔が浮かんだ。
「うん、いいよ😊」声は明るく響く。

その返事を聞いた瞬間、れおの胸の奥にぱっと火がついた気がした。
よし、やっぱり今声かけて正解だった🔥
張り紙で順番が同じだと気づいたとき、頭で考えるより先に体が動いていた。――「今だ!」って確信が、直感的に背中を押したのだ。

嬉しさが込み上げて、思わず拳を握りしめそうになる。けれど必死にこらえて、代わりに口元に小さな笑みを浮かべた。

一方こころの胸の奥には「どうして私なんだろう?🙄」という小さな不思議がふわりと残る。その理由は、整体のあとに聞いてみよう――そう思うだけで、胸がほんのりと高鳴っていた💭

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