国家特別プロジェクト
第13章 癒しのひととき、それぞれの午後
――その頃。
整体を終えたこころは肩をぐるぐると回しながら廊下に出た。
ちょうど同じタイミングで、隣の部屋かられおが現れる。
「おっ、こころちゃん!」
にっと笑うその顔に、こころも自然と笑みを返した。
「肩どう?ほぐれた?」
「うん、めっちゃ楽になった!れおくんは?」
「俺は腰。効きすぎて“あ〜そこ!”って声出ちゃったわ😂」
その一言に、こころは思わずクスクスと笑う。壁越しに聞こえた声を思い出した。
2人は並んで歩き出す。館内のざわめきが遠ざかるにつれ、れおがぽつりと口を開いた。
「そういやさ、ちょうどルームメイトが今整体でいないんだよな。……1時間くらい戻らないし、部屋でちょっと話さない?」
不意の誘いに、こころは反射的に「うん、いいよ😊」と答えていた。
けれど、男子部屋の前に立った瞬間、不思議に思った。
(……あれ、こんなに簡単に男の子の部屋に入っていいんだっけ?)
扉を開けると、女子部屋とはまるで違う空気が広がっていた。
黒とグレーを基調にしたシンプルな作り。無駄がなく整った空間に、こころは小さく感嘆の声を漏らす。
「へぇ〜……男の部屋って、やっぱりシンプルなんだね😲」
れおはにっと笑い、ミニテーブルを指さす。
「だろ?ほら、座って。飲み物あるから」
冷蔵庫を開けてジュースのパックを取り出すと、軽やかな声が続いた。
「オレンジともも、どっちがいい?」
「じゃあ……オレンジで🍊」
受け取った瞬間、れおがふっと目を細める。
「そういや、こころちゃんたちのウェアもオレンジだったよな。……似合ってた👍🏻」
胸がドクンと跳ねる。
何気ないはずの言葉なのに、不思議と心の奥に熱が広がっていった☺️
整体を終えたこころは肩をぐるぐると回しながら廊下に出た。
ちょうど同じタイミングで、隣の部屋かられおが現れる。
「おっ、こころちゃん!」
にっと笑うその顔に、こころも自然と笑みを返した。
「肩どう?ほぐれた?」
「うん、めっちゃ楽になった!れおくんは?」
「俺は腰。効きすぎて“あ〜そこ!”って声出ちゃったわ😂」
その一言に、こころは思わずクスクスと笑う。壁越しに聞こえた声を思い出した。
2人は並んで歩き出す。館内のざわめきが遠ざかるにつれ、れおがぽつりと口を開いた。
「そういやさ、ちょうどルームメイトが今整体でいないんだよな。……1時間くらい戻らないし、部屋でちょっと話さない?」
不意の誘いに、こころは反射的に「うん、いいよ😊」と答えていた。
けれど、男子部屋の前に立った瞬間、不思議に思った。
(……あれ、こんなに簡単に男の子の部屋に入っていいんだっけ?)
扉を開けると、女子部屋とはまるで違う空気が広がっていた。
黒とグレーを基調にしたシンプルな作り。無駄がなく整った空間に、こころは小さく感嘆の声を漏らす。
「へぇ〜……男の部屋って、やっぱりシンプルなんだね😲」
れおはにっと笑い、ミニテーブルを指さす。
「だろ?ほら、座って。飲み物あるから」
冷蔵庫を開けてジュースのパックを取り出すと、軽やかな声が続いた。
「オレンジともも、どっちがいい?」
「じゃあ……オレンジで🍊」
受け取った瞬間、れおがふっと目を細める。
「そういや、こころちゃんたちのウェアもオレンジだったよな。……似合ってた👍🏻」
胸がドクンと跳ねる。
何気ないはずの言葉なのに、不思議と心の奥に熱が広がっていった☺️
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