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国家特別プロジェクト

第13章 癒しのひととき、それぞれの午後

ジュースを一口飲んだこころはふっと笑った。
「ねぇ、れおくんの趣味ってなに?💭」

「俺?ドライブかな。あと山登りも好き。休日に車飛ばして、気づいたら山頂で景色見てるんだよね⛰️」
「えっ、山登り!?すごいね!体力あるんだ😳」
驚きと同時に目を丸くするこころに、れおは少し得意げに笑う。
「まぁサッカーで鍛えられたからな💪 でも山頂からの景色って本当に最高なんだ。朝日が昇る瞬間とかさ、息切れしてても一気に報われる」
「……なんか想像しただけで気持ちよさそう☺️」
こころの声に柔らかさが混じり、れおは嬉しそうに肩を揺らした。

「こころちゃんは?」
「私はね……フィルムカメラで色んな景色を撮るのが好きなの📷」
「おぉ〜おしゃれ!フィルムって今あんまり使う人少ないだろ?なんでまた?」
「なんかね、デジタルみたいにすぐ確認できないから“どう写ってるかな”ってワクワクするの。失敗もあるけど、それも思い出になるっていうか……☺️」
語りながら頬がほんのり赤くなる。
れおは真剣に耳を傾け、にっと笑った。
「なるほどなぁ……そういう視点、めっちゃこころちゃんっぽい。なんか丁寧に生きてる感じするわ🙂‍↕️」
「えっ、そんなふうに見える?///」
少し照れながらも、心の奥がくすぐったく温かくなった。

言葉を交わすうちに、こころの中でじんわりと温かいものが広がっていった。
……こんなふうに色々知れるのって、なんか嬉しいな
ほんのり芽生えた気持ちはまだ“恋”と名付けられない。
けれど、れおと過ごすこの時間が特別になっていく予感だけは、胸の奥で確かに灯っていた。

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