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国家特別プロジェクト

第16章 草原のメリーゴーランド

エントランスに降りると、すでに多くの参加者が集まっていて、真っ白なバスが3台並んで停まっていた。朝の光を反射してきらめく車体を見て、自然と胸が高鳴る。

「わぁ〜ほんとに遠足みたいだね😳」
「ね、修学旅行みたい〜!」

わいわいと声が弾む中、私はこころと顔を見合わせて笑った。列を作って順番に乗り込み、バスのシートに腰を下ろす。20人乗りの車内はすぐににぎやかになり、窓の外には街路樹が流れていく。

やがて講師がマイクを握った。
「本日のプログラムでは、男女でペアになっていただきます。発表しますね〜」

その瞬間、車内の空気がふっと張りつめた。名前が読み上げられるたびに、あちこちで小さな歓声やため息が漏れる。そして――。

「あさくらまりかさんと……はやしふうじゅくん」

「えっ」心臓がどくんと跳ねる。隣のシートから「やった😙」と声がして、見るとふうじゅくんがいたずらっぽくウインクしてきた。
「よろしくな、まりか」
「よ、よろしく!😊」

一方、こころはれおくんとペアになったらしく、嬉しそうに頬を赤らめていた💗

バスが草原に到着すると、目の前に広がった景色に思わず息をのんだ。鮮やかな緑の上に、馬やうさぎ、白鳥の形をしたラブリーな遊具がずらりと並んでいる。けれどその座面には女性がまたがると下から突き上げや振動で性感を刺激する装置が組み込まれていて、足元にはリボンやハート柄の固定具まで備えられていた。可愛いデザインなのに、用途はあまりに大胆で、胸がざわめく。

「……可愛いけど……これって……///」
「固定具まで……本格的すぎない?」

おじいちゃん講師がが説明を続ける👴🏻
「安心してください。安全設計の固定具です。乗る前には男性がローションを塗ってあげてくださいね。摩擦が強いと痛みにつながるので、しっかりと馴染ませてください🙂‍↕️」

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