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国家特別プロジェクト

第16章 草原のメリーゴーランド

女性たちは体力を使ったので、そのまま草原でお昼寝タイムに入った😴

男性はペアの女性を抱き抱えて、草原に敷かれたシートへと彼女たちをそっと寝かせ、薄手のブランケットを肩口にかけていく。夏の日差しは明るいけれど、吹き抜ける風は涼しく、眠るには心地よい空気だった🍃

講師の声が穏やかに響く👴🏻
「夕方からはキャンプファイヤーを予定しています。男性の方々にはその準備をお願いしましょう。女性は疲れていますから、ゆっくり寝かせてあげてください」

さらに、思い出したように笑みを浮かべて続けた。
「それから――目を覚ましたら、また“栄養ドリンク”を与えてあげてくださいね。授乳をしている母親になった気分でどうぞ🙂‍↕️」

冗談めかしたその一言に、男たちの間に小さな笑いが広がる。

ふうじゅは腕を組んで空を仰ぎながら、にやりと笑った😏
(やば、さっきのまりかの顔……可愛すぎて忘れられねぇ)
思い出すだけで胸が熱くなり、つい口元が緩む。
「また見れるとか最高じゃん。……楽しみすぎる」
彼の言葉は無邪気で、でもその奥に確かな期待と興奮が滲んでいた。

一方でれおは講師の言葉に真面目にうなずきながらも、視線は時折こころの方へと向いていた。ブランケットの下で静かに眠る彼女の姿。その胸の奥に、目を閉じて哺乳瓶を両手で抱え、夢中で飲んでいた光景がよみがえる。
その一瞬を思い出すたびに胸の中がじんわり温かくなり、彼は人目を気にして大げさに顔には出さないものの、噛み締めるようにその喜びを抱き続けていた😌💭

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