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国家特別プロジェクト

第17章 夜空に灯るキャンプファイヤー

男性たちはふたたび草原の奥にあるテントへと向かっていった⛺️
昼間と同じ場所、同じ手順。けれど空気は落ち着いていて、どこか余裕すら漂っていた。

テントの中には、粉ミルクとお湯、透明なボウル、そして並べられた哺乳瓶。
スポーツウェアを下ろす音があちこちで重なり、すでに硬さを取り戻していたものが露わになる。
最初のときのような戸惑いはない。誰もが流れるように手を動かし、自分のペアのために“特別なドリンク”を作っていく。

「昼よりスムーズだな😏」
「……まあ、慣れたってことか」
小さな声が交わる中、ふうじゅは余裕の笑みを浮かべる。
「俺なんか、楽しみで仕方ねぇよ。まりか、またあの顔見せてくれるんだろ?😙」
冗談めかした口調の奥に、確かな熱が滲む。

一方のれおは無言で、慎重に白濁と粉ミルクを混ぜていた。
(こころ……また俺の腕の中で、あんな顔してくれるのかな☺️)
思い出した瞬間、胸がじんわりと温かくなり、自然と手元に力がこもる。

どろりとした熱が粉ミルクと混じり、お湯を注げば甘い匂いの中に生々しい気配が溶け込んでいく。
やがて哺乳瓶の中は、とろりとした特製の液体で満たされていった🍼

「……よし、完成👍🏻」
誰かが息をついたとき、テントの中には同じ想いを抱えた男たちの静かな熱が漂っていた。
哺乳瓶を手にした彼らは、眠る彼女のもとへと戻っていく。

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