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国家特別プロジェクト

第17章 夜空に灯るキャンプファイヤー

草原に戻ると、薄手のブランケットに包まれた女性たちがまだ静かに眠っていた😴
夕暮れ前の風が涼しく頬を撫で、空は少しずつ茜色を帯びている🌇

「まりか、起きろ」
ふうじゅの声がすぐ近くで響いた。肩をやさしく揺すられ、私はゆっくりと目を開ける。

ぼんやりとした視界の先には、哺乳瓶を持つ彼の姿。
「ほら、飲む時間だぞ」
そう言って、彼の腕が私の背中を支え、自然と抱き起こされる。

唇に触れた乳首から、ちゅぷ、と甘さが広がった。
粉ミルクの優しい味に混じる、どこか生々しい熱。――すぐに分かる。
(……ふうじゅくんの、だ🍼)
胸の奥が熱くなるのを誤魔化すように、夢中でちゅぱちゅぱと吸い続けた。

「そうそう……いい子だな」
低い声で囁きながら、彼の大きな手が私の髪を撫でる。
見上げると、目を細めて笑うふうじゅと視線が絡んだ。
「やば、だからそんな顔で飲むなよ……可愛すぎて理性飛ぶって昼間言ったよな」
冗談めかしているのに、その瞳は本気で熱を帯びていた。

哺乳瓶が傾くたびに、ごくごくと音を立てて喉を通っていく。
彼の腕の中で抱かれながら、私はただ素直に飲み干していった。

隣では、れおが哺乳瓶を手にしてこころの口元へそっと差し出していた。
「ありがとう、もう自分で――🫣」とこころが両手を伸ばそうとすると、れおは首を横に振って、柔らかく笑った。

「いいよ、俺に持たせて😊」
「……れおくん……///」

少し戸惑ったものの、結局は逆らわずにされるがまま。
こころは小さく息をのんでから目を閉じ、唇で乳首を受け入れる😌
れおの手の中で、ちゅぷ、ちゅぷ、と吸う音が響くたびに、彼の視線はますます優しさを帯びていった。

――空には星がぽつりと瞬きはじめる。
けれど胸の奥では、まだ昼間の熱が静かにくすぶっていた。

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