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国家特別プロジェクト

第17章 夜空に灯るキャンプファイヤー

支度を終えて外に出ると、すでにキャンプファイヤーの会場は完成していた。
中央には高く組まれた薪が積まれ、ランタンの明かりがその周囲を柔らかく照らしている。

私たちがバスでメイク直しをしている間に、男性たちが新たに準備を進めてくれていたらしい。
テーブルには紙コップが一つずつ丁寧に並べられ、中央には果実100%のジュースが大きなガラスのピッチャーに満たされている🍹
そのすぐ横にはバーベキューグリルが設置され、大きめの保冷バッグがどんと置かれていた。
さらに調理用の作業台には、包丁とまな板、そして数種類の調味料がきれいに並んでいる。

「わぁ〜すごい!✨」
「めっちゃおしゃれじゃん💕」
「準備してくれてありがとう😊」

思わず4人で顔を見合わせる。まりかもこころも、まつりもあいかも――目をきらきら輝かせて、笑顔が同時に弾けた🥹
「ほんとに……素敵!」

初めて目にしたキャンプファイヤー場は、想像以上に整っていて華やかだった。自然と胸がじんわり温かくなる。

風は涼しく、空にはひとつ、またひとつと星が瞬きはじめていた🌌
暖かな焚き火の予感と、おしゃれな雰囲気に包まれながら、私たちはキャンプファイヤーの場へと足を踏み入れていった。

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