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国家特別プロジェクト

第17章 夜空に灯るキャンプファイヤー

「はい、チーズ!」📸
最後のシャッター音が響いたとき、私たちは顔を見合わせてまた笑った😄
その様子を斜め向かいからちらりと見ていたのは――ふうじゅとげん。

「……楽しそうだな」
「まぁ、女子は盛り上げるの得意だからな」
何気ない会話の裏で、二人の視線はどちらも私に向いていた。

私はそんな空気に気づかず、
「次はスイカ食べよっか🍉」
と声を弾ませる。わかばもあいかも「いいね〜🤤」と笑い、女子だけの時間に夢中になっていた。

――そのとき、げんが立ち上がる。
「まりか、ちょっと今から……二人で話さない?」
唐突な誘いに、思わず瞬きをした。真剣そうな眼差しに、胸が少しだけざわつく。

「うん、いいよ😊」
「じゃー2人きりになれる場所いこ」
紙コップを持ちながら微笑むげんの言葉に、胸が少しざわついた。

そんな二人のやりとりを見送りながら、ふうじゅは手元の紙コップのふちを指でなぞる。
……後で、俺もまりかと話そう
決意と同時に胸の奥が熱を帯びる。

どんな話題で笑わせよっかな〜🤔スイカの種飛ばし対決?それとも昼間のドリンクの話をちょっと茶化す?
想像しただけでニヤッと笑みが漏れる。
まぁいいや、会ったら勢いでなんとかなるっしょ👍🏻
焚き火の赤い灯りに照らされながら、ふうじゅはもう“次にまりかと盛り上がる瞬間”を待ちきれずにいた。

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