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国家特別プロジェクト

第19章 男性の任務

哺乳瓶を空にすると、ふうじゅが優しく私の頭を撫でて「よしよし」と囁いた。
そのまま腕を回されて、ぎゅっと抱きしめられる。

「……偉いな、まりか」
低い声が耳元に落ちてきて、胸の奥がじんわりと熱くなる。

けれど、ふうじゅは少しだけ笑って続けた。
「こうしてると、もっと色んな顔見たくなるんだよな」
囁きながら視線を絡めてきて、心臓が跳ねる。
「だからさ、これからもちゃんと俺に見せてよ。……楽しみにしてるから」

冗談みたいに軽く言うのに、その目は真剣で。
茶化されたわけじゃないのが伝わって、頬が熱を帯びていった。

隣では、れおがこころを同じように抱きしめていた。
こころは照れくさそうにしながらも、その腕の中で安心したように目を閉じている。

静かな時間がほんの少し流れる。
抱きしめられる温もりと、甘やかされる心地よさに、身体の力がふっと抜けていった。

やがてふうじゅが名残惜しそうに私の背中を軽く叩き、れおもこころを見つめて小さく笑う。
ふたりは立ち上がり、部屋のドアへと向かっていった。

残された温もりがまだ身体に残っていて、胸の奥がじんわり熱いままだった。

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