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国家特別プロジェクト

第19章 男性の任務

ふうじゅとれおは部屋に戻ると、並んで哺乳瓶を洗い始めた。
しばらく水音だけが続き、ふうじゅがふっと小さく呟く。

「……俺さ、げんにだけは引けない。昨日も言ったけど、まりかを惚れさせたいって思ってる」

れおは手を止め、横目でちらりとふうじゅを見て、にやっと笑う。
「いいじゃん。それなら正々堂々勝負すればいいだけだろ」

「……応援してくれるのか?」
「当たり前。友達が本気なら、俺は背中押すタイプだからな」

ふうじゅは思わず吹き出し、肩の力を抜いて笑った。
「……ありがとな😄」

そのあとタオルで手を拭きながら、ふっと視線をれおに向ける。
「なぁ、れお。お前も……こころちゃんのこと、ちゃんと頑張れよ👊🏻」

「えっ、俺?」れおは目を丸くしてから、すぐに照れ隠しのように笑った。
「……分かってるって。俺だって引かないから🔥」

ふたりは顔を見合わせて笑い合い、また哺乳瓶を並べて乾かした。

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