
平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり
第6章 はじめての奴隷商館
昼に奴隷商館で相場を見たしおんは、胸の内で目標を固めた。銀貨8枚――銅貨80枚。いまの持ち金では到底届かない。
宿に戻って手持ちを数えると、残りは銅貨30枚だけ。宿代や食費を考えれば、すぐに消える額だ。
「……今日のうちに稼いでおこう🤔」
ギルドへ向かい、掲示板の前で深呼吸をひとつ。迷わず薬草採取の依頼を十件まとめて剥がし取り、受付へ差し出す。
「じゅ、十件も!? 本当に大丈夫ですか?😳」
「はい。資金を集めたいんです」
「……でしたら、どうか無理はなさらないでくださいね☺️」
夕陽が落ちかけた草原に出る。風が緑の海を揺らし、鑑定スキルが薬草の位置を次々と浮かび上がらせていく。
最初は軽快だったが、十件分となるとさすがに腰にくる。汗がこめかみを伝い落ちても、手は止めない。葉脈、茎の色、香り――迷いなく摘み取って袋へ。
「……骨は折れるが、やり切れる😤」
依頼分を揃え、帰ろうとしたとき、草むらがぬるりと動いた。
手のひらほどの、ミミズのように伸び縮みする小さなスライム🪱しおんはためらわず布で包み、マジックバッグへ収める。
(昨日の時点でこいつがどれだけ役に立つかは分かっている。数が増えれば、もっと応用が利く)
夜の帳が街を包むころ、しおんはギルドの扉を押し開けた。
「本当に十件分……!😳 さすがです。きちんと受け取りました。またよろしくお願いします😊」
受け取った報酬は銅貨30枚。これで手持ちは**合計60枚(=銀貨6枚)**になった。
「……あと20枚。近いうちに必ず届く」
石畳に灯る街灯の下、銅貨の重みを確かめながら歩く。小さく芽生えた決意は、夜風に当たっても揺らがなかった。
宿に戻って手持ちを数えると、残りは銅貨30枚だけ。宿代や食費を考えれば、すぐに消える額だ。
「……今日のうちに稼いでおこう🤔」
ギルドへ向かい、掲示板の前で深呼吸をひとつ。迷わず薬草採取の依頼を十件まとめて剥がし取り、受付へ差し出す。
「じゅ、十件も!? 本当に大丈夫ですか?😳」
「はい。資金を集めたいんです」
「……でしたら、どうか無理はなさらないでくださいね☺️」
夕陽が落ちかけた草原に出る。風が緑の海を揺らし、鑑定スキルが薬草の位置を次々と浮かび上がらせていく。
最初は軽快だったが、十件分となるとさすがに腰にくる。汗がこめかみを伝い落ちても、手は止めない。葉脈、茎の色、香り――迷いなく摘み取って袋へ。
「……骨は折れるが、やり切れる😤」
依頼分を揃え、帰ろうとしたとき、草むらがぬるりと動いた。
手のひらほどの、ミミズのように伸び縮みする小さなスライム🪱しおんはためらわず布で包み、マジックバッグへ収める。
(昨日の時点でこいつがどれだけ役に立つかは分かっている。数が増えれば、もっと応用が利く)
夜の帳が街を包むころ、しおんはギルドの扉を押し開けた。
「本当に十件分……!😳 さすがです。きちんと受け取りました。またよろしくお願いします😊」
受け取った報酬は銅貨30枚。これで手持ちは**合計60枚(=銀貨6枚)**になった。
「……あと20枚。近いうちに必ず届く」
石畳に灯る街灯の下、銅貨の重みを確かめながら歩く。小さく芽生えた決意は、夜風に当たっても揺らがなかった。
