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お風呂から上がったしおんと紅葉・優子。湯気の余韻が残る髪を拭いていると、扉の方から声がした。

「ご主人様、こっちにいらしたんですね」
凛・千夏・花香の3人が、向こうの家を探してここまで来ていたのだ。

「ちょうどお風呂に入ってたんだね🛀」花香がにこりと笑い、紅葉と優子を見て首をかしげる。
「気持ちよかった？」
「……うん」
「うん」
2人が小さく答えると、千夏が優しく微笑んだ。
「良かったね😊」

しおんは頷いて、皆に声をかけた。
「じゃあ、夜ご飯を作り始めよう。――凛はここに残って、紅葉と優子の面倒を見ていてくれ」
「はい、ご主人様✊」

しおんは千夏と花香を連れて自分の家へ戻った。
実は、昼に商業ギルドへ向かう前、道すがらキャベツの安売りを見つけて3玉買っておいた。さらに隣の店で新鮮な魚を見つけて、思わず手に取っていたのだ。

台所に立ち、しおんは手際よく指示を出した。
「千夏、キャベツを一口サイズに切ってキノコと炒めてくれ」
「はい！」
「花香は鍋で米を炊いてくれ」
「了解です😊」

しおん自身は魚を捌き、醤油風味で煮付けていく。香ばしい匂いが部屋に広がり、お腹が鳴りそうになる。

やがて花香が炊飯の準備を終え、鍋の火を見守りながら口を開いた。
「あとは炊けるのを待つだけだね🍚」

「よし、じゃあ――デザートも出しておこう」
しおんは家に置いてあった熟したバナナを6本取り出し、テーブルの上に並べた。

「今日のデザートはバナナだ🍌」
「やったぁ😆」千夏と花香の声が重なり、食卓に温かな空気が広がった。