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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第40章 支度を終えて河原清掃へ

河原の清掃は思ったよりも早く終わった。
「これで依頼分は達成かな👌🏻」
凛が袋を持ち上げると、千夏と花香も満足そうに頷いた。

「お昼にしよう」
しおんの声に三人が嬉しそうに集まる。

広げられた包みには、今朝パン屋で買ったもの――
ベリーが練り込まれたパンはもっちりと甘く、
塩を振って焼かれたパンはカリッと香ばしい。
そして瓶に入った冷たいミルク。

「わぁ……もちもち!」凛が目を輝かせ、
「塩パンも美味しい〜🧂」千夏は頬をいっぱいにふくらませる。
花香も一口食べて、幸せそうに微笑んだ。
「……すごく美味しいです。噛むたびにベリーの味が広がって…… 🫐」

しおんは三人の表情を見て、自然と口元を和ませた。

昼食を終えると、4人はギルドへ戻り、報告を済ませる。
「ご苦労様でした。こちらが報酬です💰」
受付嬢から渡されたのは、それぞれ銅貨4枚。
花香は手のひらに乗せた硬貨をじっと見つめ、胸を熱くした。
「……今日も自分で働いて、お金をもらえて……すごく嬉しいです」

その足で仕立て屋を訪れると、花香の注文していた商品が出来上がっていた。
包みを受け取り、「ご主人様、本当にありがとうございます🥺」と深々と頭を下げる花香。
凛は隣でにっこり笑い、「色違いだよ〜✨」と声を弾ませる。
千夏も「明日、三人で揃えて着られるの嬉しい😃」と頷いた。
店主はそんな光景を微笑ましく見守っていた。

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