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――そこで凛がふとしおんを見上げた。
「ご主人様……私、自分のお金で“文字を学べる本”を買いたいです📕」

「えっ、私も！」千夏が手を挙げ、
「わ、私もです🙋🏻‍♀️」花香も声を重ねた。

4人はそのまま本屋へ向かい、棚に並ぶ書き込み式の学習本を見つける。
銅貨3枚。三人は今日の報酬でそれぞれ購入できた📕

さらに凛は花の図鑑（銅貨4枚）、千夏は星の図鑑（銅貨4枚）を手に取り、前に稼いだ分で買い足した。
「花の名前、もっと知りたいから🌸」
「夜空のこともっと学びたいんです⭐️」

花香はそんな二人の背中を見つめ、胸に小さな決意を抱いた。
（……私もまた頑張って稼いだら、図鑑を買おう。2人みたいに、好きなものを自分で手に入れられるように……😊）

しおんは三人の様子を見て、静かに目を細める。
（凛は花、千夏は星……自分の好きな世界を広げていく姿は本当に眩しい。花香も、二人を見て確かに学んでいる。ほんの少しの時間で、もう“前に進みたい”と思えるようになっている……😌）

誇らしさと温もりが胸に満ち、しおんはそっと三人の頭を撫でた。