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夕食の時間。
湯気を立てる青バナナの炒め物、茹でとうもろこし、炊きたての白米がテーブルに並び、4人は揃って箸を伸ばした。

「ご主人様、この青バナナ……甘くてほくほくしてますね🍌」
花香が目を丸くし、凛と千夏も嬉しそうに頷く😋

穏やかな食卓の最中、しおんはふと顔を上げた。
「……ひとつ伝えておきたいことがある。明日の午前、商業ギルドで“貴族様方”の前で魔振棒の実演をすることになった」

三人の視線が自然と集まる。
「前回は凛にしてもらった。できれば、今回は千夏か花香にお願いしたい」

一瞬の沈黙の後、千夏がまっすぐ手を挙げた。
「私がやります。凛ちゃんがご主人様のお役に立ってる姿を見て……私も、同じようにお役に立ちたいと思いました🙋🏻‍♀️」

その真剣な眼差しに、しおんは静かに頷いた。
「……千夏、ありがとう😊」

凛と花香が千夏を見つめ、柔らかく笑みを浮かべる。
やがてしおんは二人に向き直った。
「凛と花香は、明日は鉱山の採掘依頼を受けてくるといい。……もし欲しいものがあるなら、依頼を終えて報酬を貰ってからにしなさい」

花香は少し恥ずかしそうに手を握りしめた。
「……実は、昨日凛ちゃんと千夏ちゃんが図鑑を買っているのを見て……私も、欲しいなって思ったんです📕」

しおんは穏やかに頷き、言葉を添える。
「いいな。図鑑にもいろいろある。昆虫やモンスター、魚や動物……興味を持てるものを見つけて買うといい😌」

「じゃあ、依頼が終わったら一緒に行こう！ 2人で探そうね😉」
凛がにっこりと笑い、花香もぱっと顔を輝かせた。

そのやりとりを見て、しおんは凛に視線を送る。
「……凛、花香のことを頼むぞ」
「はいっ、任せてください！」凛は力強く返した。

やがて食事を終えると、それぞれ部屋へ向かう。
凛と千夏は同じ部屋へ、花香はその隣の部屋へ――静かな夜が、ゆっくりと広がっていった。