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夜、しおんがベッドに入ってまぶたを閉じかけたその時――
頭の奥に、静かだがはっきりとした声が響いた。

『しおん。明日、この森に迷い込む子どもたちがいる。盗賊にさらわれた獣人の子らだ。
2人だけ逃げ出し、明日この近くまで辿り着く。
その子たちを保護してほしい。
……10歳ほどの女の子の獣人が2人だ。
もし助けてくれるなら、お前の庭にもう1件、家を建ててやる。そこに彼女たちを住まわせてほしい』

まるで風が直接心に語りかけるような声。しおんは、胸に手を当て、迷わず答えた。
「……子どもを見過ごすことなんてできない。分かった、俺が保護しよう😊」

その瞬間――
ドスンッ！ という重い音が、まるで大地そのものが息を吐いたように響いた。

「な、なにっ！？😱」
部屋から凛と千夏、花香が飛び起きてきた。
「ご主人様、何の音ですかっ😵」
3人が不安そうに顔を見合わせる。

しおんは起き上がり、穏やかな声で彼女たちを落ち着かせた。
「大丈夫だ。驚かせてすまない。庭を見に行こう」

4人で外へ出ると、月明かりの下に新しい家が立っていた🏠
しおんの家と同じくらいの大きさの家――木の香りがまだ新しい。

扉を開けて中を覗くと、
一階にはリビング、キッチン、シャワールーム、そしてトイレ。
二階には四部屋が整えられ、二段ベッドとクローゼット、本棚、ミニテーブルがきちんと備え付けられている。

「……すごい……😮」凛が思わず息を呑む。
「まるで最初からあったみたい……」千夏も呟く。
花香は「神様が……？」と小さく首を傾げた。

しおんは3人を振り返り、静かに言った。
「これは神様との約束の結果だ。……明日、森に獣人の子どもが迷い込む。俺たちで保護することになっている。ただし、このことは誰にも言うな。秘密だぞ🤫」

三人は真剣な顔で頷いた。
「はい、ご主人様」
「分かりました……🙂‍↕️」

しおんは家の中の明かりを消し、彼女たちをそれぞれの部屋に戻した。
「さあ、もう一度寝よう。明日に備えて、体を休めておけ🌙」

月明かりに照らされた新しい家が、静かに庭に佇んでいた。
そして夜は、ふたたび静寂を取り戻した。