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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第10章 真夜中のざわめき

二人はそれぞれベッドに入り、「おやすみ」と交わして部屋が静けさに包まれた。
しかし夜半、しおんはかすかな声に目を覚ます。

「……しゅ、主人様……😥」
りんの声は震えていた。

「どうした?」
身を起こすと、隣のベッドでりんがシーツを握りしめ、泣きべそをかいている。

「……なんか……変なんです……おしっこの……ところが……」
赤く染まった頬を伏せ、必死に耐えるように声を漏らす。

しおんは眉をひそめた。
(まさか……ミミズのようなスライムが入り込んだのか?)

一応確認すると、バッグに入れていたはずの一匹が消えていた。
「……そうか。りん、怖がらなくていい。スライムはな、掃除をしてくれるんだ。俺も経験がある」

りんをベッドから抱き上げ、膝の上に座らせる。向かい合う姿勢で、彼女の肩をそっと抱く。
「……だから大丈夫。綺麗にしてくれてるだけだ。すぐに出てくる😊」

りんは目を潤ませ、唇を噛んで小さく頷いた。だが体は小刻みに震え、熱を帯びた吐息がしおんの首筋にかかる。

「ひぁ……っ、あっ……」
スライムが蠢くたび、りんの声が漏れた。羞恥に顔を真っ赤にしながらも、胸に縋りついてくる。

「我慢しなくていい。声を出していいんだ」
しおんは彼女の頭を撫で、背を優しくさすった。

りんは胸に顔を埋め、耐えるように肩を震わせる。だが次第に吐息は甘さを帯び、呼吸が乱れ、指先がしおんの服を掴んで離さない。

「……やだ……止まらない……」
「大丈夫だ、俺がいる」

やがてりんの体がびくんと大きく震え、全身の力が抜けていく。熱い声が喉から迸り、しおんの胸に震えが伝わった。

しおんはその小さな体を抱きしめながら、髪を撫でる。
「……よく頑張ったな。もう少しで終わる」

やがてスライムは静かに体外へと這い出し、床に落ちてぷるりと揺れた。
りんはしおんの胸に身を預け、涙と汗で濡れた頬のまま、荒い息を吐いていた。

「……主人様……わたし……」
掠れた声は甘く、どこか熱を帯びていた。

しおんは頷き、優しく背をさすり続ける。
(……少しずつでいい。彼女に教えていこう)

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