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三人は市場へと足を運んだ。
夕方の通りは活気に満ち、威勢のいい声が飛び交っている。魚売りの店先には、見慣れない珍しい魚がずらりと並んでいた。

「今日はずいぶんと種類が多いな……🐟」
しおんが目を細め、氷の上に並ぶ魚を見渡す。銀色の小魚が光を反射し、跳ねるように新鮮さを主張していた。

「ご主人様、この子たち……まだ目がきらきらしてます！」
凛が嬉しそうに指差すと、千夏も小さく頷いた。
「……美味しそう……😋」

しおんは迷わず小魚をザル一杯、小エビも同じく一杯分を購入する。さらに、大きめの貝を十個、店主に数えてもらいながら受け取った。

「これだけあれば、しばらくは魚料理に困らんな」

次に立ち寄ったのは、ガラス瓶がずらりと並ぶ飲み物屋。赤や緑の色鮮やかなジュースが目を引く。
「野菜ジュースを六本。瓶のままでいい」
銅貨を手渡すと、店主は笑顔で頷き、一本一本を丁寧に布袋へ入れて渡してきた。

両手に抱えるほどの食料と飲み物を手に入れ、しおんは二人を振り返る。
「これで十分だな。……帰るぞ」

「はいっ！」
「……帰ろう😊」

三人は人混みを抜けると、瞬間移動の光に包まれ、森の家へと姿を消した――。