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脳内ショートストーリー

第3章 【真咲莉緒と伊藤蒼真〜上司と部下の恋〜】






「口説いてるよ、めちゃくちゃ……良いの?こんな上司、キモくない?」


「ふふ、キモくないです、ヤキモキはしますけど」


「え、ちょっと待って、ヤバ、もっと格好良くキメたい、俺、こんなんじゃないの、うわ…ヤバ…」



凄いテンパってる……可愛いって言ったら嫌かな
早く……早く言ってよ



「真咲、俺………ちょ、何で笑うんだよ」


「だって……ぷはは、部長、真剣なフリして鼻膨らんでますもん」


「笑うなよ、ほら、ちゃんと聞いて」


「はい……んふふ、んふ……はは」


「おい…」



ごめんなさい、ツボにハマっちゃって……
何とか持ち直そうと必死だけど
更に腰から引き寄せられて、完全に待ったナシのシチュ…
鼻の頭がくっつきそうな距離…



「真咲……ずっと好きだった」



返事は待たずに重なった唇
部長の唇、柔らかい
思わず胸についちゃってた両手は肩に……
そしたら上から手を重ねてきて取られちゃった
もう片方の手はずっと背中に……
部長のドキドキが伝染して
唇が離れてもまたくっついちゃう
私、まだ返事してないのに……



3回目のキスで舌を絡め合った
あ……これ……腰にきちゃうような大人のキス
ヤバいかも
部長のキス、めちゃくちゃ相性良いかもです
突如離れた唇……
胸元に埋めてきた部長の頭



「これ以上は……うん、一旦ストップ…」



ですよね、此処は……オフィス内だし
重ねていた手は取られて部長の頬に触れた



「真咲、止めてよ、俺を」


「あぁ…えっと……」



私も欲しかったから……止められませんでした
そう言ったらまたキスしてくれるのかな
正直、全然足りない
女の方から欲しがるのは変ですか…?



頬に触れていた手を滑らせてきっちりと締められた
ネクタイを掴んだ



「え…?」ってなる部長をそのまま引き寄せて
今度は私からキスをしました






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