
脳内ショートストーリー
第3章 【真咲莉緒と伊藤蒼真〜上司と部下の恋〜】
……チュッ
私だって、別にバレても良いとは思ってますよ
でもお付き合いしてまだ日は浅いし
お仕事、しにくくなったりしないかなって……
「わかった、莉緒のタイミングで良いよ、少し時間ズラして出社すれば良いか?」
「はい……」
「あ、それと、わかってると思うけど…」
「はい、何ですか?」
ベッドで座り直して、シャツのみの私の手を握り
手の甲にキスされたの
「真剣に付き合ってるって事は将来も見据えてって事だからな?そのつもりで居て欲しい」
将来って……つまり、そういう事…?
「他の奴には絶対に渡さないから」
「は、はい…」
エヘヘ、と笑い合う
腰が回復するのに半日は掛かったけど
社内恋愛がスタートして、
周りに勘付かれないように振る舞うのも一苦労
つい、目で追っちゃうみたいだから、私……
倫子には気付かれてたっていうのもあり、
こっそり報告したらめちゃくちゃ祝福してくれた
「内密にお願いします…」
「私から漏れる事はないにしても、莉緒の方が危ういんじゃない?知ってて見るから特にだけど、好き好きオーラが滲み出てるというか、部長も部長だけどね」
やっぱりそうかな?
気持ちが通い合ったらどうしてもそうなるよね
でも自爆しないように気をつけないと
仕事はお陰様で順調そのもの
後輩くんに丁寧に指導してただけなのに
その日の夜は部長から執拗な嫉妬セックス……
「仕事だってわかってるけど……俺、こんな嫉妬する人間なんだって初めて知った」
それ、取引先の人と談笑してた日も
おっぱいがキスマークだらけにされたりもした
嫉妬はウェルカムだけど
それより仕事の鬼人間が私の前だけで見せる
泣きそうな顔を拝む方が興奮する……
「同期もダメなんですか?」
「ダメ……男は皆、ダメ」
「クスッ……じゃあ、お仕置きして」
