
脳内ショートストーリー
第4章 【和泉沙良と金城伶〜年下くんとの恋〜】
「ちょ、金城くん……んんっ」
「ごめんなさい、移ったら責任持って看病するんで」
え?え?ウソ、キス……しちゃってるよ
触れた瞬間から、鮮明に思い出すの何なの……
そう、うん、私、この唇とキスした
キスの相性が良過ぎて……その先も求めたんだと思う
「首の後ろに手を回して角度変えて何度も…沙良さんに熱いキスされた」
そうだね、離さなかったよね、私……
思い出した……
「お願い、あのキス……もう一度、して?」
「そ、そんな事言われても…」
「沙良さんが本気でしてくれたキス……忘れられないよ」
シャワーを浴びた後だからか、前髪が下りてて
いつもと違う雰囲気が私の心を擽る
「お願い、沙良さん」と頬を包み込まれた
視線が捕まって逸らせなくなる
ついさっきまで触れてた唇が目の前にあって……
本当はもっと欲しいって思ってる
この部屋に上がったのは私
こうなる事も何処かで予測は出来た…?
病人だからって油断した…?
「沙良さんが言ったんだよ?一緒に堕ちてって……」
言った……
初めて、キスもセックスも気持ち良いと思った
この人ならイケる、と
「俺、とっくにあの時堕ちてました、沙良さんは…?」
そんなの……私だって………
頬を包み込んでいた手に自分の手を重ねて頷いた
そのまま服を掴んで引き寄せたの
再び重なった唇は私から……
首に手を回して離さない
そんなに激しくはないよ
でも舌を絡ませる……何度も何度も
歯列裏も上顎も最高に気持ち良いキスを……
トロンとしてきたね、この目に私も理性を失って
どんどん加速していったんだよ
腰にまでくるようなキス
「ま、待って…」
「待たない」
崩れてしゃがみ込んでも上に乗り上げてキスをした
啜って舐めて絡めて……舌でもフェラするんだよ
「ハァハァ……もうやめとく?」
「やめないで、沙良さん、もっと…」
