テキストサイズ

夜這い

第3章 忍込み

僕は、妹の下着を見たが予想に反して興奮するということはなく、何となく残念な気持ちが残った。

そして、夕方になると妹が帰って来た。ジーンズにトレーナーという格好だ。廊下ですれ違うとき妹は、僕を見ると、

「ただいま!」

と、いたって普通に言った。当たり前だ。妹にすれば特に何か変わったことがあるわけでもない。

僕も、

「おかえり!」

と返したかが、その目線は顔を見たあと、胸と下半身に移動した。パンツだけでは特に何とも思わなかったが、あれを履いているであろう下半身をジーンズの上からでも眺めると、イメージが膨らみ、パンツだけでは感じなかった性欲が突然湧いて、興奮した。

妹は、何事もなくそのまま僕の横を通り過ぎ、2階に上がって行った。

僕は、真面目な性格で両親にも真面目だと思われていた。たぶん妹にもそう思われていたと思う。でも内面はたぶん変態なのだと思った。他の女性を見て、そこまで性的なことを考えることはないのに妹に対しては、性的関心が強いと思う。

特に今日は、昼間パンツを見たせいなのか、夕食のときもなんとなくソワソワして、いつもと違い妹を意識してしまっていた。

妹の裸を見たい。

僕は、食事のあとも、もんもんと過ごし、何か妹の裸を見る方法はないか考えた。一番簡単なのはお風呂に入るときだが、偶然を装ってドアを開けたりする演技は僕にはできないし、お風呂場の窓から覗くという手段もない。窓の外に外から見えないように仕切が着いているからだ。

そうこうしているうちに、夜の11時頃になった。僕は、居ても立ってもいられず、こうなったら妹の部屋に忍び込むしかないと考えるようになっていた。

僕は一旦外に出て、外から妹の部屋の窓を見ると、もう寝たのか明かりはついていない。でもまだしっかり眠っていないかも知れないので、妹の部屋に直ぐに行くのは、はばかられた。

僕は、時間を潰すため部屋に戻ってテレビを見ようとつけてみるが興奮してそれどころではない。早く時間が過ぎないかソワソワしながら過ごし、30分後もう一度外へ出て妹の部屋を見るがやっぱり明かりはついていない。そろそろ間違いなく眠っているだろうか?

僕は、意を決して、これから妹の部屋へ忍び込むことに決めた。

小さなオモチャのライトを持って…。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ