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夜這い

第8章 発覚

午後7時、公園を出ると30分近く歩きとうとう家に着いてしまった。

家に着くと、母親が慌てた素振りで玄関へやって来て、

「遅かったじゃない!心配したわよ!」

と言った。僕は、母親の顔を直視できす、視線を反らせながら、

「さっき理由は言ったじゃない!大したことないし、これからもこういうことあると思うから…!」

と言った。母親は、

「お父さんも今帰って来たところだから、一緒にご飯食べちゃって!」

と言った。どうやら妹は、食事する部屋にはもういないらしいし、母親のこの様子…、妹はおそらくまだ母親には言っていないと思われた。

それに、いつもは一緒にいたくない父親ではあるが、今日は父親と夕食を一緒に食べるのは心強い。

妹が母親に話す前に父親に話すことはあり得ないし、父親が一緒なら母親から今日の行動を質問攻めにされることが回避できそうである。

案の定、父親は普段そんなに会わない僕には、今日のイレギュラーな行動より高校2年生という現状についての話をしたがっていた。

特に進路について。

いつもはしたくない内容の話であるが、今日の僕にとっては有難い内容で、父親の話にも積極的に聴く姿勢をとっていたため、父親も母親も僕の態度に満足な様子だった。僕も、妹のことを一瞬考えずに済むことで肩の力が抜け、いつもより雄弁になっていた。

そうこうしているうちに、僕は食べ終わり、食器を片付けて部屋を出ようとするとき、

「莉奈は?」

と聞くと母親は、

「今お風呂に入ってるから、莉奈が出たら入りなよ!」

と言った。僕は、

「お父さん先に入っていいよ!僕は、少し勉強してから入るから!」

と言った。父親は、

「そうか?じゃー俺が先に入るか!」

と言った。僕は、

「うん!」

と言って、食事の部屋を出て、自分の部屋に行った。

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