変態王子様に溺愛(甘エロエッチ)されて限界です!
第1章 私詰んでた。
「アイシャ、手を」
場所が止まり、御者が馬車の扉を開けると、まず先にロイド殿下が降りて、私に手のひらを上にして差し出した。
「ありがとうございます。殿下」
私はロイド殿下の手に、自分の手をふわりと乗せれば、私よりも大きく綺麗な手が私の手を優しく握った。
不覚にもときめいてしまった。
これはエスコート、これはエスコートと自分に言い聞かせるしか方法がなくて、そんな事を考えていたせいだろうか。
「っ、!」
「アイシャ!!」
私はパンプスを滑らせてしまった所へ、ロイド殿下に腕を引き寄せられて、抱きしめられる形になってしまった。
瞬間、周りからは女子達の黄色い悲鳴が響わたった。
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