
キミの存在
第6章 ココロノナカ
花梨と別れた後、健くんと並んで帰る……が、わたし達はずっと沈黙のままだった。
「あのさ…」
沈黙を破ったのは健くんの方だった。
「何?」
そう私が答えると、健くんは顔を一旦背けこう言う。
「…お前そんなかっこで寒くないの?」
「んー。まぁぶっちゃけ寒いww」
すると健くんはいきなり私の手を握り引き寄せた。
「この方が暖かいだろ?///」
私はびっくりし過ぎて心臓が飛び出るかと思った。
「え…///ちょ…健くん///」
「嫌?//」
健くんは切ない目でこっちを見た。犯罪級の可愛さだった///
