
キミの存在
第1章 出会い
私は一目惚れをしないタイプだったがこの時ばかりはなぜかドキドキしていた。
「名前…何ていうの?」
健くんが尋ねてきた。
私は
「宮内沙紀だよ^^」
そう言った。すると健くんは
「じゃぁ…沙紀。教科書みして?」
突然下の名前で…しかも呼び捨てで呼ばれた。
今まで男女ともに宮内と呼ばれてきた私にはすぐに状況が把握出来なかった。
そんな私に健くんはたまらず
「早くー。教科書だしてー」
と急かし始めた。
やっと状況が把握出来、健くんと教科書を見ながらの授業が始まった。
1章終了
