先パイ、これは恋ですか?
第11章 幼なじみと
(鈴side)
私は黒田鈴。
性格はサバサバしていると言われる。
向井京太とは幼なじみだ。私はそんなの認めていないけどなっ!!
「京太!!
ミーティング終わったし、帰るぞ!!」
私達は何だかんだいつも一緒に帰っている。
だが最近……。
「あー…。悪い…。
これから用事だわ……。」
最近一緒に帰っていない。何故なら……。
「今日も女と会うのか??」
「あぁ。そんな所だ!
羨ましいか??」
京太が最近よく女と遊ぶ様になったからだ。
小さい頃から京太はモテる方だったから、こうなる方は予想していたが。
「羨ましいなんて私が思うわけないだろ!!」
「えー。
今日なら可愛がってやるよ??」
ただ…。
「うるさい!!
さっさと行け!!」
「分かったよ!!
じゃあなー鈴ちゃん♪」
「死ねっ!!」
最近少し胸が痛むようになってきた。
私はこの感情がなにか知っている。
だが京太は私なんて恋愛対象には入っていない。
所詮無駄な感情だ。
幼なじみというだけで、京太に対する思いじゃない………。
無くなるのを待つだけ………。