先パイ、これは恋ですか?
第12章 夢見心地
「「はぁーー…。」」
追試が終わった。
……色んな意味で…。
「想夜先パイ。追試どうでしたか……??」
「それ聞く?……もちろん……。全然だめ…。
みみちゃんは……??」
「あたしもです…。
実力がないんで…。」
………………。
「仲間ですね…。」
「ははっ。そうだな♪」
想夜先パイがくしゃっと笑う。あたしだけの笑顔
「えへへ……。」
「なにその笑い。」
しまった……。
「な、何でもないです」
「なんだそれ。
ってもう俺達しか残ってないし!!
帰るか♪」
「はいっ!!」
ってあれ……??
このまま2人で正門まで行くのか!!
なんか……。
先パイの彼女になったみたい……。
たわいもない会話をする。あんまり聞いた事ない想夜先パイのクラスでの事とか。
横を向けば 大好きな想夜先パイがいる。
目があって 恥ずかしくなって俯いたら 笑われた。
好き……です。
まだこの思いを伝えちゃいけない。
まだまだ先パイが知りたいから。
そう思うのはワガママですか……??
「じゃ俺向こうにチャリ置いてるから。」
「あ、はい!!
えっと…沢山話せて楽しかったです!!」
もっと話していたいけど 仕方ない……。
「あぁ。俺も。」
さぁっ…………。
風が吹く……