先パイ、これは恋ですか?
第13章 夢と現実
(想夜side)
桜乃 みみ……。
俺が初めてギターを教えた後輩。
俺を好きだという女。
俺を見つめる目 行動 笑顔 全てが俺を好きだと言っている。
また 顔で俺を選んだのか??それとも……。
「月乃想夜さーん。
聞こえてますかー??
想夜さ……」
「っるせぇよ京太!!」
「だってまたぼけーっとしてんだもん♪
誰を見てんのかなー?」
「誰も見てねぇーよ!」
「へぇー。ふーん。」
なんだコイツ!!
ニヤニヤしやがって!!
ただ、こいつは勘が良い。後輩の中でみみちゃんを特別扱いしてるつもりはねぇーが 何かしら気づいているんだろう。
俺が少し後輩としてみていない事を。
「京太。」
「なんや??」
関西弁……。
「俺が後輩が好きって言ったらどうする??」
「良いんじゃない?
みみちゃん可愛いし明るいし歌上手いし♪
ってか、やっぱ好きだったんだな。」
「っちげ……。」
「合ってるだろ?」
やっぱ気づいてたか。
京太はやっぱ侮れない。
「………。
あってる………。
やっぱ気づいてたんだな。」
「まぁな♪薄々だけどな。で、きっかけは何なんだ??」
「いや……。
まだ好きか分からないんだ。
それでも聞いてくれるか??」
「あぁ。
オレ心超広いから♪」
……………………。
一言多い!!