先パイ、これは恋ですか?
第13章 夢と現実
(みみside)
先パイに会える時間も一日のうちで限られてる。
そして今からはあたしが一番嫌いな時間が始まる。
教室で過ごす時間。
「おはよー…。」
「みみ!!おはよっ!」
「桜乃 はよ。」
いつも愛と智也が挨拶を返してくれる。
それだけが あたしの支えになってる。
そだっ!!
先パイの事 報告しよーっと♪
「智也智也ー!!
聞いて聞いてーっ!!」
「んだよ、騒がしいな」
「あのねー。
朝から先パイに会っちゃった♪
もう スッゴく格好良かったんだぁっ♪」
「…へぇー…。
良かったじゃん…。」
「もう朝から話せるなんて幸せなっうー!!」
「はは、良かったな。
オレ今日の課題まだやってねぇから、またな。」
課題……。
あ!!あたしもやってないやんけっ!!
「あたしもだ!!
じゃあ、お互い頑張りましょう♪」
「あぁ。」
席を離れる。
智也の表情がいつもより少し堅い気がしたのは あたしの思い込み…??
ま いっか♪
とりあえず課題しなきゃなぁ……。
面倒くさいっ!!
あたしは課題に取りかかった。