先パイ、これは恋ですか?
第14章 計画
「志音っ♪
本当に久しぶりだね♪
こうやって話せて……。
僕、とっても………。
嬉しいよ…………。」
偽りの笑顔を捨て 蓬が本性を表す。
思わず寒気がする。
1年前とはまた 違った感情が胸をよぎる。
にしても私に相談なんて
悪い予感しかしない。
「あぁ、久しぶりだな。
で……。
用件はなんだ……??」
自分でも分かるほど声色が変わった。
ニコッと蓬が笑う。
「率直に言う。
僕とデートしてくんない?」
…………。
「は……………??」
一体何を言い出すかと思ったら………。
こいつ………。
どうゆうことだ…??
「っと、さすがに言葉を間違えたかな♪
あのさ、僕の友達に智也って奴がいるんだけど、そいつ桜乃が好きな訳。
で、協力するって約束したから、まぁ、ちょうど良いし、僕達4人で、遊びに行こーよっ!!
智也と桜乃だけよりは、良いだろ??」
………何なんだよ。
本当に何がしたいんだ。
こんな事言っても私が良いと言う訳ないだろう?
第一みみは先輩が好きなんだ。
わざわざこんな事する訳ないし、智也って奴もみみに何するか分からない。
例えみみが遊びに行く感覚で 行く と言っても私が絶対に許さない。
いずれにせよ 私達にメリットは無い。
行くはずが無いだろう?
「蓬。私がそれを許すとでも思ったか??
そんなの言わなくても……………」
「桜乃がどうなっても良いんだ??」
「……っっ!!??」