先パイ、これは恋ですか?
第14章 計画
(蓬side)
僕は志音を置いて そこを去る。
志音には、選択の余地さえ与えない。
僕の言う通りにすれば良いんだ。
そう 思うのに……。
胸の奥に何かがつっかかる。さっきの歯を食いしばる様な志音の顔が頭から離れない。
「…っ……………。」
そんな時でも 僕の周りには女が群がる。
声が耳に響いて頭が痛い
僕もどうかしてる。
あんな奴らどうでも良い 鬱陶しい。
だから僕は笑顔を振りまく。笑顔が嫌いだからこそ 嫌いな奴らには笑顔を振りまく。
それが変わらない僕のスタイル。
「ばいばいっ♪」
きゃぁーーーーっ!!
誰も本当の僕なんて知らなくて良いんだ。