先パイ、これは恋ですか?
第14章 計画
「ふふっ♪
志音可愛いっ♪」
「なっ……!?」
「じゃあ、来週の土曜日、10時に僕んちの家の前集合ね♪
じゃあ、バイバーイ♪」
それだけ言い残して蓬は遠ざかって行く。
女子の歓声に囲まれながら………。
「あんな奴のどこが良いんだ。」
自分自身にも向けて呟いた。
私には発言の余地すらない。
いつからこんな関係になってしまったのだろう。
ほんの少し前までは あんなに仲が良かったのに。
そう思っていたのは私だけだったのか…??
そんな些細な疑問さえも蓬は答えてはくれない。
ただ、一つだけ聞きたいとしたら 何でみみの事を悪く思うのかとゆう事。
接点は全く無いはずなのに なぜ……??
もし…。
もしも聞くとしたら…。
土曜日。その日しかない。
私は密かに覚悟を決めた。
少しでもあの日に戻るために……。